もくじ
須佐ホルンフェルスは山口県萩市にある名勝、天然記念物でもある自然景観です。
ホルンフェルスとは、マグマ熱や圧力で変成した変成岩のことで、割ると鋭く角張るようになるため、ドイツ語でhorn(角)fels(岩)と呼ばれています。
2007年には「日本の地質百選」に選ばれており、地質学的にも大変貴重で重要視されているというものです。
須佐ホルンフェルスには、高い崖があり、小さな石のかけらなども転がっており滑りやすいです。(柵や注意をうながす看板一切なし)見学にはしっかりした歩きやすい靴の準備をして足元には十分気を付けてください。
やむをえず小さなお子さんを連れて訪問する際は、十分な注意をお願いします。
「須佐ホルンフェルス」は、静かな入江に大小約70の島が浮かぶという「須佐湾」に位置し、ともに「北長門海岸国定公園」に指定されています。
北長門海岸国定公園とは、山口県の日本海に面した約90Kmに及ぶ範囲が指定されている国定公園で、青海島、角島、千畳敷などがあります。
場所はどこにあるの?
所在地(住所) | 山口県萩市須佐 須佐海苔石 |
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山口県萩市とありますが、萩市よりも益田に近いです。
広島市からは車で約3時間ほどです。
高速道路は使用せずに国道191号で益田市を経由するのが早いでしょう。
見学の所要時間はどのくらい?
私は1時間くらいじっくりと見学したのですが、その間2~3組の方が訪ねてこられました。
大体30分前後で見られる方が多いのではないかと思います。
雄大な日本海を見ながら遊歩道を降りていこう
駐車場からは遊歩道を下っていきます。
途中までの遊歩道はきちんと整備されているので、この区間は歩きにくいということはありません。
遊歩道は途中まで、そこから先はまさに断崖絶壁
遊歩道からの眺望は素晴らしく、ここからはホルンフェルス全景を見渡せます。
ルート全景はこんな感じです。
赤い矢印で示している通り、遊歩道は途中まででそこから先は自然の断崖絶壁になっています。
ここから先は注意して足を進めよう
崖のポイントに到着しました、先に見えるのは日本海?・・・
いや、断崖絶壁です。
目測で10メートル以上はあるでしょうか、崖があるのはわかってはいますが間近にみるとやっぱり度肝を抜かされます。
たぶん、柵も何もないからでしょうね。
ここから先は足元に十二分に注意してください。
先ほどの地点から海を向いて左側に進むとさらに下に下っていけます。
ここも坂道になっているうえ小石も散らばっており滑りやすいので要注意!
やっと到着です。このしましま模様の岩は畳岩と呼ばれるそうです。
地質学上大変貴重なものであるということですが、素人目にも今までお目にかかったことのない、珍しい地形だというのがわかります。
押し寄せる日本海の波しぶきもすごいぞ!
ホルンフェルスについてちょっと詳しく・・
間近に見ると、人工的に作られたのではないかと思うほどきれいな「しま模様」の岩を観察できます。
この岩石の層のうち、白い部分が砂岩層、黒い部分は泥岩層といわれ、この須佐の元の地層(須佐群層)ということらしいです。
これに1400万年前地殻変動が起こり、高温の岩石が、須佐群層に入り込みホルンフェルスが形成されたというわけです。
実は、写真の地層は変成の度合いが弱く(加わる熱が弱かった)本来の意味でのホルンフェルスは黒雲母という岩石に変成するのですが、残念ながらこの場所からもう少し先にあるようです。(散策している範囲からは見えない。)
なので、ホルンフェルスとは、熱による変成岩のことを指し、この特徴のあるしま模様の岩石のことをいうわけではないようです。
今回は日差しもあったため、海も青く輝き大変きれいに見ることができました。
雄大な日本海をバックに青い海とホルンフェルスのしま模様の岩石はとても美しいです。
日常では会えない風景です、ぜひ見におでかけしてみてくださいね!