秋の深入山を楽しもう
深入山の春夏秋冬シリーズ、このページでは「深入山の秋」をご紹介します。トップの写真は10月下旬の深入山です。
深入山は広島県の中でも県北にあるので、早くも9月から秋の気配が感じられ、10月ともなるとススキが咲き始めます。
深入山の秋で一番印象的な風景の一つがこのススキの草原です。ススキの草原は9月終わりくらいから見られるようになります。
9月から10月にかけての深入山
9合目小屋付近-2019.10.31撮影
こんなに遠くまで広がっているススキを楽しめるのも、深入山が木がほとんどなく、優美な草原の山だからこそです。
山頂付近のススキの風景はこんな感じになります。
山頂からの見るススキの風景-2020.10.19撮影
他にもススキのおすすめのポイントは、林間道から山頂付近を見上げる「西尾根休憩小屋」付近もキレイなポイントです。
西尾根休憩小屋付近-2019.10.31撮影
もちろん、キレイなのはススキだけではありません、深入山では秋になると色とりどりの花もたくさん見られますよ!
深入山の秋の七草
春の七草というのは皆さんもよくご存じと思いますが、秋にも七草というのがあるんです。その花たちは・・・?
- 萩(ハギ)
- 尾花(オバナ)
- 葛(クズ)
- 撫子(ナデシコ)
- 女郎花(オミナエシ)
- 藤袴(フジバカマ)
- 桔梗(キキョウ)
これら、全て秋の深入山で見つけることができますよ!秋の七草を見つけながらのんびりと山歩きをするのもいいですね!
では、まず最初の「ハギ」です。マメ科の植物で、葉っぱを見るとエンドウ豆の葉にも似ています。ピンク色のきれいな葉をつけます。
西尾根休憩小屋付近にて-2021.8.29撮影
2番目のオバナ、オバナとはなんとススキの別名なんですね。
南登山道百畳岩付近にて-2021.10.2撮影
3番目のクズ、こちらもマメ科の植物で、ハギと葉っぱが似ています。赤紫色のスッと伸びた花が特徴です。
いこいの村ルート中腹にて-2021.8.29撮影
4番目のナデシコ、ナデシコといってもいろんな種類がありますが、秋の七草のナデシコはこのカワラナデシコです。深入山では花期が長く、夏から秋まで咲いています。
西尾根休憩小屋付近にて-2020.8.1撮影
5番目のオミナエシ、古来から親しまれてきた深く味わいのある花です。黄色いつぶつぶとした花が咲きます。
南登山道分れ付近にて-2021.8.29撮影
6番目、フジバカマこれも万葉の昔から親しまれてきたという花、花期は早めで8月くらいから咲いています。
林間道にて-2021.8.29撮影
最後に7番目のキキョウです。あでやかな紫色がとても印象的な花です。
西尾根休憩小屋付近にて-2020.8.29撮影
10月下旬の深入山
10月下旬ともなると、県北にある深入山の気温もぐっと下がり、紅葉もキレイに色づいてきます。
特に紅葉が美しいのは、山の麓にあるグラウンドの南側です。特にドウダンツツジは真っ赤に染まり大変キレイです。その周辺にはカエデが色づきます。
グラウンド南側のドウダンツツジ-2020.11.3撮影
キャンプ場周辺-2020.11.3撮影
とてもキレイなのですが、やはり人の手によって植栽されたもの、自然の山の紅葉が見たければ、林間ルートの登山がおススメです。
黄金色に輝く樹林帯-2021.10.30撮影
色とりどりに染まる木々が秋の終わりを告げます。10月初旬に咲いていたススキも穂先が小さくなっていきます。
9合目小屋付近の紅葉-2021.10.30撮影
いこいの村ルートの大きな木もオレンジ色になっています。
いこいの村ルートの紅葉-2021.10.30撮影
そして11月も中旬にもなると、さらに葉を落としていき、この地域では初雪も見られるようになり冬の訪れとなります。