西風梅苑は、広島市安佐南区、西風新都「セントラルシティこころ」内にある庭園です。
2014年から毎年一般公開されるようになり、またテレビなどでも紹介されるようになり少しずつ知名度も上がっているスポットです。
※以前は梅の花の時期は一般公開され、敷地内に入れるようになっていたのですが、2021年現在、残念ながら土地の所有者が変更となっており、梅園への立ち入りはできなくなっています。
しかし、この後ご紹介している写真は、一般公開後の写真で敷地外から撮影していますので、写真のような梅を楽しむことは可能なようです。
今回は、3月中旬に満開になっている梅の花を見ることができましたので、その様子をご紹介してみようと思います。
近代的な街並みに突如として現れるピンク色の庭園
広島の方で西風新都といえば、広島市の北西部に新しく開発された住宅団地を思い浮かべるでしょう、新しい道路と住宅が整然と広がるその住宅団地は「セントラルシティこころ」としてすっかりおなじみになりました。
そんな近代的な街並みの中に意外にも伝統的な作庭技術を駆使した見事な梅林の広がる庭園があるのです。
有名な造園家の手がけた梅林は一味違うぞ
この見事な梅林は、※日本一の楼守として著名な「第16代佐野藤右衛門(さのとうえもん)」によって手がけられたものです。
第16代佐野藤右衛門とは、日本有数の造園・作庭家で、桂離宮やパリユネスコの日本庭園の造園、京都迎賓館の造成を手掛けてきました。
そんな著名人の手がけた梅林が西風新都にあるなんて!これは一見の価値はありますよ。
※第14代藤右衛門の「日本全国の桜の保存活動」を継承したことから桜守と言われる
色とりどりの梅の花、中には樹齢100年を超える木も!
梅林は、ただ梅が植えてあるだけでなく、絶妙な勾配にも配慮されており、小道を歩いていくといろいろな風情が楽しめるという趣向も凝らしてあるそうです。
赤・ピンク・白・様々の梅の木が計200本以上あり、さらに約20本の木は樹齢100年以上のものだそうです。
春先の青空に映える梅の花は何とも言えない風情と美しさがあります。
名脇役!青空とのコントラストが美しい京都の孟宗竹
庭園は道路を挟むようにして2か所あるのですが、そのうちの一方には、京都の孟宗竹が約130本植わっています。
まっすぐ青空に向けて伸びる妄想竹の葉は清々しく、下から見上げると大変美しかったです。
庭園の外からでも十分楽しめた
西風梅苑の見ごろは3月上旬ころですが、毎年一般公開されている時だけ、庭園の中に入ることができます。
実は今回は一般公開が終わった直後だったので、庭園内には入れませんでしたが、外からでも十分その美しさは楽しめました。
まだ満開になっていない梅もあったので、もう少し一般公開されないのが少し残念な気もします。
なので一般公開が終わったからといって、遅くはないかもしれません、たぶんですが3月下旬までは花を楽しめるハズです!
セントラルシティこころ-実は庭園の街
セントラルシティこころは、庭園の街とも呼ばれているようで、西風梅苑以外にも「藤右衛門桜苑」「紅白つつじ帯」「宮島展望苑」などいくつかの庭園が整備されています。
それから、西風梅苑の駐車場ですが、2017年現在、梅苑の隣が広大な空き地になっており、そこに駐車するように案内の看板が出ていました。最盛期でもそうそう満車にはなりそうにないですね。
2021年現在は空き地は駐車できなくなっているとの情報をいただいています。
というわけで、西風梅苑、梅の花を見ながら一足早く春の訪れを楽しみたい方はぜひオススメの場所です。