もくじ
音戸の瀬戸公園は、平清盛が一日にして切り開いたと伝えられる景勝地で、公園の眼下には、明光風靡な音戸の瀬戸、この地域のランドマーク的な存在の真っ赤な音戸大橋などが美しく広がります。
音戸の瀬戸公園は、古くから「呉八景」という景勝地の一つとされるほどで、かつては旧海軍の軍用地だったといいます。
最上部には砲台跡の遺跡が残されており、公園の高低差は高低差なんど200メートルもあります。
今回は、音戸大橋とともに5月に満開を迎える有名なつつじの様子から、頂上付近にある砲台跡(高烏台)まで順にご紹介してみようと思います。
音戸の瀬戸公園
所在地 | 広島県呉市警固屋 |
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花の見ごろ | ツツジ 4月下旬から5月初旬 約8,300本 さくら 3月下旬から4月上旬 約200本~300本 |
駐車場 | 公園内に190台分の無料駐車場完備 |
呉の景勝地を紹介した「呉八景」とは?
「呉八景」とは次の場所を言います
- 源宗坊
- 音戸瀬戸
- 二河峡
- 二級峡大滝
- 深山の滝
- 安芸小須磨
- 鳴滝
- 銭亀岩
じつはこの呉八景、明治40年発行の『呉案内記』池田 幸重著 で紹介されているようで、かなり古いため、現在は姿を変えていたりするものも少なくありません。
中には今後訪ねてみたいなと思うところもありますので、時期を見てまた訪問してみたいと思います。
話がそれましたが、音戸の瀬戸公園の紹介を続けていきたいと思います。
音戸大橋と満開のツツジ
まず、音戸の瀬戸公園の中でも一番有名と思われるのが、音戸大橋の前に広がる「つつじ」ではないでしょうか、このつつじは「ヒラドツツジ」という仲間で、5月になると満開になり、多くの観光客でにぎわう場所です。
近年はお隣に「第2音戸大橋」も開通したおかげですっかり車の通りも減ってしまいまいたが、つつじの満開の時期はきれいな花の名所であることに変わりはありませんね。
音戸の瀬戸公園の口コミ
- 音戸大橋手前からのつつじの眺めは最高です。
人気スポットなので駐車場はすぐに満車になりますので、朝一がおすすめです。
トイレや売店もあるのでゆっくり出来ます。
春は桜、その後はつつじと綺麗な花が楽しめますのでぜひ!日本一短い渡船と海と山に囲まれた、最高のロケーションです。季節を問わず楽しめます。
- 春は桜の名所であり、桜が終わると、今度はツツジがきれいです。
やはり、ツツジや桜のシーズンは多くの観光客が訪れる人気スポットになっているようですね。
瀬戸内オーシャンスパ 汐音(閉業)
2021年3月で閉業しています
つづいて、公園の中腹あたりにはこの地に45年営業してきたという「国民宿舎音戸ロッジ」があったのですが、老朽化と利用客の減少から、2011年に新たに「瀬戸内オーシャンスパ 汐音」がオープンしています。
明光風靡な音戸の瀬戸の魅力を最大に生かした温泉は、呉の街を見渡せる天然温泉、素材にこだわったレストランメニューも魅力、目の前に海が広がるような露天温泉はすばらしい解放感あり!
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(2018年12月現在)
ツバキ園とさくらの里
温泉の周辺には「ツバキ園」や「さくらの里」という桜の名所があります。
音戸の瀬戸公園はツツジが有名すぎるのですが、桜やツバキもきれいな公園なんですね。
音戸の瀬戸公園の口コミ
- 海が見えて とても景色が綺麗です。
駐車場やトイレもあり便利です。
桜の木が たくさん植えてあり お花見には とても よいところです。
ベンチやテーブルもあり 芝生も植えてあるので お弁当を持ってピクニックも いいと思います。
犬の散歩をされてる方も たくさんいらっしゃいました。
やはり、お花見スポットとしても最適の公園といえるでしょう、桜もさることながら音戸の景色もあわせて楽しめるので、これ以上ないロケーションですね!
ここからは、公園の最上部にある「光田庭園」と「高烏台」などを見ていきたいと思います。
公園の上のほうは山道になっていて徒歩では距離があるので、車で移動するのが良いでしょう。
光田庭園-瀬戸見展望台-二重の塔
光田庭園は、平清盛が音戸の瀬戸を開いたことを記念して、個人で作られたらしい庭園です。
銘木などを集め展示しているとの説明書きもありましたが、見ていてよかったのが「瀬戸見展望台」というあずまや風の展望台です。
中には、音戸の瀬戸を中心に作成された清盛年譜があり、これがなかなかわかりやすく見ごたえがありました。
もちろん展望台なのでここから見る景色もGood!
平清盛が立った岩「日招き岩」
音戸の瀬戸公園には、平清盛にちなんだとある岩が伝説として残っています。
そのいわれは、音戸の瀬戸を切り開く難工事を前に、天に祈ったところ、立っていた岩の部分に平清盛の足跡と杖の跡が窪みになって残っているというものです。
遺跡「日招き岩」
音戸の瀬戸切り開き工事を急ぐ平清盛公が日迎山(高烏)の岩上に立って天に祈り、金の扇を開いて西に沈む太陽を中天に招きかえし永萬元年(1165年)7月10日、その日のうちにこの難事業を完成させたという伝説の岩で、平清盛の足跡と杖を突いたという窪みがある。
これがその岩の部分です。うーん、実際に立ってみると、なるほどそうか・・
と、確かに「音戸の瀬戸に向かって西に沈む太陽を招き返す」というくだりにピッタリのロケーションに思えてくるので不思議です。
岩の先は崖っぷちになっているので、転落には注意ですよ!
平清盛公日招像-高烏台-兵舎跡
いよいよ音戸の瀬戸公園も一番てっぺんまで登ってきました。
ここは高烏台といって、旧高烏台砲台跡の遺跡が残されているほか、晴天時には四国の山々が見えるという展望台、音戸の瀬戸ゆかりの巨大な平清盛像が置かれています。
砲台跡の地形をうまく使って展望台が設置されています。
また立派な石造りの兵舎跡も残されています。
建造は明治29年とのこと、石づくりの外観はとても堅牢であることがうかがえます。
音戸の瀬戸公園の口コミ
- 車で頂上まで来られます。駐車場も止めやすく眺めが最高です。天気のいい日に行ったのですが、シートを広げて家族でご飯食べられてた方もいらっしゃいました。とても気持ち良さそうでした。
- 山の上まで車で行けます。途中、道が狭くなりますので注意が必要です。
瀬戸内海を望む展望台からは、愛媛まで見渡せます。冬場の澄んだ空なら、もっと綺麗に見えるでしょう。
呉へ観光に行くなら、ついでに行かれたら良いと思います。
私が訪ねたときは、曇りがちでわかりにくかったのですが、四国まで見えるというのは事実のようです。
呉観光の締めくくりに「夕日を眺めながら最後に温泉に」というのもいいかもしれませんね。
呉観光といえば、こんなところがありますのでこちらもぜひご覧ください!
呉観光プラン
だいたい一日かけて呉を回るコースです。観光の際に参考にしてみてくださいね。