おおの自然観察の森は、広さ約32ヘクタールにも及ぶ、廿日市市に位置する本格的な自然公園です。

施設内には、メインとなる「自然観察センター」をはじめ、野鳥の「観察小屋」や「モリアオガエルの池」、「カブトムシの森」世界で一番小さいといわれる「ハッチョウトンボの池」など見どころもたくさん。

また、年間を通して自然と親しむ観察プログラムが開催されています。トンボの観察会、水辺の昆虫観察会、キノコの観察会などなど、年間行事は廿日市市のホームページに詳しく掲載されています。

毎年10月になると「ベニマンサク」の木があでやかに紅葉することでも有名です。
ベニマンサクの紅葉の様子はこちらからご覧ください。

ベニマンサク湖河畔に広がる自然公園

おおの、自然観察の森は、ベニマンサク湖の北側の河畔が主に整備されて遊歩道がもうけられています。

駐車場からは、まずメインの建物となる「自然観察センター」を目指します。

いろんな小径（こみち）があるので探検気分で散策してみよう

駐車場からは遊歩道が続いているのですが、谷間の小径（せせらぎの谷）というまわり道があり、こちらからも自然観察センターに行くことができます。

写真の通り、けもの道のようなところを通り、小川のせせらぎあり、手作り感いっぱいの橋を渡ったりと、まさに自然の遊び場といった感じです。

自然観察センターに到着です。

建物の中は、さまざまな写真パネル、展示物、図書の他、望遠鏡も置いてありますので、ここからベニマンサク湖のようすをウォッチできます。

10月中旬に紅葉するベニマンサクも有名

これはベニマンサクの木です。広島県の天然記念物に指定されているという珍しい植物で、ハート型のユニークな葉をつけます。

一番きれいなのは、10月中旬頃、紅葉が始まったころで、この木々が真っ赤に染まり、見ごろを迎えます。

紅葉の様子は上のリンクからどうぞ！

絶滅危惧種のモリアオガエルも生息しているぞ

こちらは、広島県の天然記念物に指定されている「モリアオガエル」の生息する池です。

日本に住むカエルの中では珍しく、木の枝に卵を産みます。今回訪れた時は、ちょうど産卵時期で、モリアオガエル特有の泡で包まれた「卵塊」が池上の木々に見ることができました。

卵からかえったオタマジャクシは、そのまま水面に落ちてきて池の中のプランクトンなどをエサにして育っているそうです。

モリアオガエルは、自治体によっては絶滅危惧にも指定されているという貴重なカエルでもあります。

野鳥の観察小屋です。ベニマンサク湖の水面や湖畔にいる鳥たちに気づかれずにそっと観察することができます。

しばらくカメラを望遠にして観察していましたが、今回は残念ながら野鳥の姿をとらえられず！

日本で一番小さいといわれるハッチョウトンボもいるんだって！

この湿地は日本で一番小さいトンボである「ハッチョウトンボ」が生息しています。

成虫がみられるのは、5月中旬から8月いっぱいくらいまでです。

時期的にはまだ早いころでトンボはいませんでしたが、蓮の花が沢山咲いて大変美しい景色を楽しめました。

こちらは「カブトムシの森」と名付けられた場所で、うっそうと木々に覆われた森です。

クヌギやコナラなどの森にはカブトムシやクワガタが生息しています。

権現山までの登山道もありトレッキングも可

今回は、河畔の北側の散策にとどまりましたが、河畔からは「権現山」まで登山道も続いており、途中にある「おむすび岩」からは瀬戸内の島々が見渡せるという絶景ポイントもあるとのことです。

今回ひととおり、おおの自然観察の森をまわってみての感想ですが、ハイキングというよりトレッキングに近いというのが率直なところです、なので、服装などの装備はしっかりと、途中自販機はもちろん、食事のできるようなレストランなどない場所なので、その辺は注意したいところです。

私たちは、お弁当を持参していったのですが、途中、木漏れ日の森の中、小鳥のさえずりを聞きながらのお弁当もなかなかのものでした。
こんどは紅葉の季節に行ってみようかな？