もくじ
元乃隅神社に訪れた様子をレポートします
山口県長門市にある「元乃隅神社」に行ってきました。近年、アメリカのテレビ局CNNにによって発表された「日本で最も美しい場所31」のひとつに選ばれたことをきっかけに、SNSなどでも話題になり、この地域では人気の観光地の一つになっているということなのですが、観光のポイントなどを現地の写真を交えて紹介してみます!
まずは元乃隅稲成神社の場所をチェック!
はっきり言って、元乃隅神社は国道からも離れた非常に行きにくい場所にあります。山口県の山陰側を東西に走る国道191号線から長門市の日置に入り、県道66号線を北上するルートが一番わかりやすくお勧めのルートです。
元乃隅神社の所在地:山口県長門市油谷津黄498
山口県の主要都市からの所要時間は次のようになります
山口市内から 1時間30分から2時間
防府市・下関市から 1時間30分から2時間
岩国市から2時間30分から3時間
参拝時間は入口の看板に示してありました。日の出から日没までとなるようです。
元乃隅神社の駐車場について
第1駐車場
元乃隅神社は以前は駐車場も無料だったんですが、現在は規模が拡大され有料となっています。神社の最寄は第1駐車場で、普通車92台のキャパシティがあります。
写真は第1駐車場全景となります。
第2駐車場
神社から少し手前にあります第2駐車場は普通車24台と駐車台数は少ないですが、混雑時に第2駐車場に停めれたらラッキーと思っておきましょう。
臨時駐車場
といいますのも、これらの駐車場が満車の場合、臨時駐車場(普通車100台分)が神社から下った海沿いの集落に設けられているのですが、臨時駐車場から元乃隅神社までは約650メートルの上り坂が続きます。
徒歩移動はそれなりに大変だと思われますが、マイクロバスなどが運行されるかどうかは未確認です。
なお第1・第2駐車場の料金は1時間につき300円、以後1時間ごとに100円追加ということです。
元乃隅神社の由来は?
元乃隅神社は多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとなりましたが、そもそもの神社の由来は、昭和30年に地元の網元(漁業経営者)が白狐のお告げを受け、島根県津和野町太鼓谷稲荷神社から分霊(ほかの神社にまつること)されたことに始まります。
商売繁盛、大漁、海上安全の他、幾多の祈願成就の大神として地域の信仰を集めているということです。
ちなみに調べてみたかぎりでは、主祭神はウカノミタマとイザナミとのこと。ウカノミタマとはいわゆる「お稲荷様」のことで、元乃隅神社の白狐様と関連が深そうですね。
元乃隅神社のシンボル、123基の朱色の鳥居
なんといっても元乃隅神社で特徴的なのが、昭和62年から10年を経て奉納されたという123基の鳥居です。この真っ赤な鳥居は、100メートル以上も続き、紺碧の日本海を青空をバックに絶景が広がります。
元乃隅神社、いざ参拝開始です
第1駐車場に隣接するように朱色の鳥居があり、そこが神社の入り口となります。
ハートを抱えた白狐様がモチーフの鳥居をくぐります、雰囲気は多くの神社にあるような厳かな感じではなく、もともとあった地元の小さな神社を観光地として整備したという雰囲気です。
鳥居をくぐりますと「ビュースポットやまぐち」の案内板がありました。内容は・・・
- 1955年に白狐のお告げにより創設された
- 日本海の大パノラマを背に123基の鳥居が連なる
- 2015年にCNNの「日本の最も美しい場所31選」に選定された
- 大鳥居の上部に設置された箱に賽銭できれば願いが叶うといわれている
CNNで紹介されたためか海外からの観光客もちらほらおられました。
123基の鳥居をくぐりながら下ってみます
鳥居の連なる部分は、階段や舗装された道となっています。アップダウンもあるので歩きやすい恰好が無難ですね。
海風も吹くし、環境的には厳しい場所なんでしょうが、鳥居の朱色はとても鮮やか。駐車場といい、舗装された道といい、メンテナンスは行き届いている感じでした。
鳥居の隙間からは終着点が見えます。こうしてみると鳥居もさることながら、絶景といわれるのは、この断崖絶壁の地形があってのことなのか、とも思えてきました。
海を見守るお地蔵様の姿も
やっと下に降りてきました。
実は、ここから先が個人的にはツボでした。
この殺伐とした岩山・・・
スリル満点の崖っぷち・・
ここからは龍宮の潮吹という絶景が広がります
実は123基の鳥居を降りた先は「龍宮の潮吹」という別の名前のビュースポットになっているんです。
鳥居を降りきった右手にはこのような階段があり・・
龍宮の潮吹のビューポイントに出ることができます。
ところで、元乃隅神社の鳥居を過ぎた岩山あたりから時折水しぶきが飛んできていたんです。雨でもないようだけど・・・と思っていた正体がこれです。
この岩に打ち付けるような波しぶきが・・
地上高く舞い上がって降りかかってきていたのです。今日は曇りがちでしたが海は穏やかでしたので、そこまで波しぶきもなかったほうなのでしょうが、状況次第では30メートルも波しぶきが舞い上がるのだそうです。
龍宮の潮吹とは、打ち寄せる波が海面近くの、わずか縦1m、幅20cmの穴に突入し、上方に海水を噴出させる噴潮現象のことです。北よりの風が吹き海が荒れると潮が上がり、気象条件が揃うと海水を最大30mも吹き上げることもあります。その様子は、まるで龍が天に向かって昇るようにも見えると言われています。
案内板の説明です。雨のように降ってきたのは海水というわけだったのですが、カメラのモニターにもだいぶかかってしまいました。
天候次第では気を付けて見学したほうがよさそうですね。
賽銭が入れば願い事が叶う?元乃隅神社の賽銭箱
さて、龍宮の潮吹の見学は十分堪能したので、先ほどの123基の鳥居を登り引き返すこととします。入り口部分から一段上がった場所からは、元乃隅神社の境内?のような場所になっており、特に賽銭箱が意外な場所に設置されている鳥居は、いろんなメディアで話題にもなっていたこともあり、人だかりができていました。
この鳥居のありえない部分に・・・
白狐様とハートのかわいらしい賽銭箱が取り付けてあります。
これだけの高さなので回収作業もさぞ大変なことでしょう。
この鳥居の奥にはいくつかの祠があり、御朱印やお守りを賜ることができます。
元乃隅神社の見学所要時間は約1時間
いかがでしたでしょうか、見学の所要時間はゆっくり写真を撮りながら約1時間ほどでした。正直、神社めぐりが好きで参拝をメインに考えるような方ならあまりの観光地の雰囲気が強すぎて、がっかりされるかもしれないのですが、少なくとも、朱色の鳥居と龍宮の潮吹の断崖絶壁がおりなす景色は、見ごたえのある絶景ポイントだと感じました。
山口県山陰海岸にはこんな絶景ポイントも
元乃隅神社はとても不便な場所にあるにもかかわらず、海外からの観光客もちらほらおられ、メディアの力はすごいなと思わざるを得ませんでした。
ちなみに、このほかの山口県の山陰海岸沿いの絶景ポイントはこんな場所があります。
こちらも元乃隅神社に引けを取らない観光スポットなのでチェックしてみてくださいね。
では最後までご覧くださりありがとうございました。
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