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一本桜としては珍しい国指定の天然記念物
三隅大平桜は島根県浜田市三隅にある国の天然記念物に指定されている一本桜です。
一本桜って、県や市の指定は結構あるのですが、国指定となると全国に数える程度。
これは一度お目にかかりたいと以前から思っていたのですが、3月の最後に、好天の中満開の大平桜を見ることができましたので、その様子をご紹介してみたいと思います。
気になる駐車場事情-朝9時ころで程よく満車
ちょうど満開を迎えた日曜の朝、さすがに国指定の天然記念物というだけあって渋滞は覚悟していたのですが・・・
大平桜の駐車場の様子
写真は大平桜手前300メートル付近にある一番大きな駐車場。
駐車場は桜の木手前300メートル手前付近からいくつか点在しているのですが、もちろん一番近い駐車場は満車、下手に入り込むと余計に時間がかかりそうな状況。
それに対し、もう少し手前にある駐車場はところどころ空いている様子でした。
いちばん遠い駐車場でも歩いて5分少々なので、そこから徒歩で向かいました。
駐車場からの坂道を登りきるとやがて巨大な桜が視界に入ってきます。
紺碧の空に雪が舞い降りたかのような巨樹
やはり天然記念物級のさくらは格が違います。
推定樹齢は約660年、枝張りは東西に24m、南北に29.6mもあるとのこと。
じつはこの大平桜、品種はもちろんソメイヨシノではなく、エドヒガンでもありません。第一色が白すぎます。
大平桜は、ヒガンザクラとヤマザクラの両方の性質を持った桜といわれており、その名の通り「大平桜」という固有種なのだそうです。
確かにこの色は珍しい!
太平桜右奥に回り込みますと下り坂になっていて、下から見上げるように桜を見ることができます。このアングルは大きく広がった枝が力強く大迫力です。
記念撮影は桜のそばにある石碑のあたりがおススメ。
見上げると青い空に白い桜、花びらも舞ってきます。
三隅大平桜の樹齢は660年-ケタ違いのスケール
三隅大平桜は、もともとこの木の所有者の祖先が馬をつなぎとめるために植えたと伝えられています。
660年前というと世は南北朝時代、足利尊氏が征夷大将軍となり、義満が室町幕府を開いた時代です。
遠い過去から桜の咲く季節にはたくさんの人であふれていたはずです。今日もお客さんがたくさん!
そんなスケールのケタ違いな桜をみていると、なかなかロマンあふれりゃしませんか!
というわけで、美都温泉に浸かった後、夜も訪れてみました。
三隅大平桜ライトアップの様子
時刻はトワイライトタイム
冥色の空に浮かび上がるシルエットが美しかった!
おっ、月明かりだ。
夜桜、ほんとに雪が積もっているみたい。
三隅大平桜情報まとめ
所在地 | 島根県浜田市三隅町矢原1257番地外 |
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見ごろ時期 | 例年3月下旬から4月上旬(山間部の一本桜としては早咲きの部類です) |
イベント | 大平桜まつり 特産品の販売や軽食の出店、各種ステージイベントなどが行われます(2020年は中止) |
ライトアップ | 19:00~22:00 |
※いずれも2020年時点