日本有数の湿地「八幡湿原」のカキツバタ畑を訪ねる
広島県北広島町の八幡湿原、ここは日本でも有数の湿原とされており、湿原の南限地でもあります。
カキツバタが自生している場所は、広島県内では八幡湿原だけで、かつてはいたるところにカキツバタが自生していたのですが、現在では人の手によって保護、保全活動が行われています。
なかでも「カキツバタの里」では、1.7ヘクタールの休耕田を利用して、20万本ものカキツバタが植えられており、毎年6月上旬に見頃を迎えます。
カキツバタの里の場所
実は、八幡湿原にある湿原は、いくつか点在しており、それらの湿原を総称して八幡湿原と呼んでいます。カキツバタの咲く湿原も他にもありますので、目的地をあらかじめ確認してのおでかけをおススメします。
こちらでご紹介してます場所にもカキツバタ畑があります。
北広島町八幡地区への広島からのアクセスは、安芸太田町戸河内インターから車で40分程度です。
国道からは特に目印などはありませんでしたので、目的地まではカーナビ頼りでした。
写真はカキツバタの里に隣接する道路です。直線道路のため、行きすぎないよう注意。
目の前に広がる!20万本のカキツバタ
カキツバタの里は周囲を山に囲まれ、田園風景が広がります。どこまでも続くようなカキツバタの群生をぜひお楽しみください。
杜若色ってどんな色?
それにしてもカキツバタはとてもきれいな色をしています。
この色は日本の伝統色で、その名も「杜若(かきつばた)」という名前の色なんですよ。アヤメや菖蒲よりも濃い鮮やかな紫色をしています。
季節は梅雨入りするころですが、八幡高原は高地にあるため、さわやかな風が吹き抜け、やさしくかきつばたを揺らしています。
毎年6月初旬には、かきつばた祭りが開かれ、生花や苗の販売なども行われます。
カキツバタの里にある案内の看板
八幡高原かきつばたの里
この圃場のかきつばたは昭和初期まで八幡高原のいたるところに自生していた風景を復活させるため、八幡高原の自然を愛する都市住民と地元民のボランティアにより植えられたものです。
この看板の側に募金箱がありますので、ぜひ保全活動のためよろしくお願いします。
カキツバタ以外にも見どころがたくさん
近くにある「高原の自然館」では、かきつばたの里以外にも八幡湿原についての資料があるので、トレッキングもされる方は尋ねられてみるのもよいでしょう。
また、自然館のとなりにはレストラン「かりお茶屋」があり、ここのそばは絶品です。付近にはレストランは少ないため、シーズン中は売り切れ御免となっていることも多いです。
ところで、6月は各地で菖蒲やかきつばた、アジサイなどの花が見ごろを迎えます。当サイトでも広島県の6月の花の見どころを紹介していますのでぜひご覧ください。