広島市佐伯区にある海老山公園をご紹介したいと思います。
海老山は、標高53メートルの山一つ分が公園として整備されており、その広さは5.4ヘクタールとそこそこの大きさの公園です。
市内でも有数の桜の名所で、約200本のソメイヨシノを楽しむことができます。かなり大きめの枝ぶりの良い木も多くシーズン中は多くの花見客でにぎわいます。
今回は、ちょうど満開の時期に合わせて訪ねることができましたのでその様子をご紹介しようと思います。
海老山公園の住所はこちらです
所在地ですが、広島市のいちばん西側に位置する区「佐伯区」にあります。すぐ北側を国道2号線(宮島街道)と山陽本線がありますので、市街地に位置する公園と言えるでしょう。住所は「広島市佐伯区海老山町6」となります。
公園の入口は、国道側から続く北側の道路からになります。
気になる花見シーズンの駐車場はどうすればいい?
花見シーズンに気になる駐車場の情報ですが、残念ながら海老山公園に専用の駐車場は整備されていません。公園の北側にある入り口までは坂道の車道が続いていて、数台は車を止めるスペースはありますが、特に花見シーズン中など混みあうときは、あくまで送迎用のスペースととらえたほうがよいでしょう。
ですので、公共交通機関を使うか、送迎してもらうかのどちらかとなります。最寄り駅は、五日市駅となります。
写真とともに花いっぱいの海老山公園の写真をどうぞ
では、もう少し、海老山公園について、ご紹介を続けます。
もともと海老山は海に浮かぶ小島で、古くは江戸時代に周囲が埋め立てられ陸続きになった(異説あり)といいます。
以後、この山には多くの歴史が綴られました。海老山の麓に住んでいたという、いつも親に逆らう言動をするという「あまんじゃく伝説」が伝えられていること。戦国時代には当時隆興した宍戸家と陶家との戦場になったこと。また、明治時代からは、陸軍の基地になったりと数々の歴史のある山なのです。
花見シーズンの海老山公園です。度の桜の木も枝ぶりが良く、見上げるとまるで桜の花におおわれているかのようです。
遊具は古めのシンプルなものだけです。
公園の南側は、かつて戦国時代の砦(海老山城)があった場所で、現在は見晴らしの良い丘になっています。
丘のてっぺんまではこのような階段が続きます。
この開けているところがかつて本丸があった場所だそうです。
一段低くなっている場所(あずまやが建っています)が二の丸跡だそうです。
はつかいち大橋を望む。
このへんも広島南道路が開通し、埋め立ても進むなか随分と景色も変わりました。
海老山の歴史とあまのじゃく伝説についての看板。
あまのじゃくは、父親の言いつけとはすべて逆のことをするひねくれものでした。父親は自分の死後山に葬ってほしいがため、広島湾に浮かぶつくね島に葬るようあまのじゃくに言いつけますが、あまのじゃくは父親の最後のいいつけはきちんと守り、つくね島に父を葬ったといいます。
写真中央の小さな島がつくね島です。
海老山のふもとには、五日市護国神社と塩屋神社という二つの神社があり、歴史好きの方にも楽しめるかもしれません。ちょっとしたパワースポットな感じもします。
また、市内でも有数の桜の名所ですので、お花見スポットとしてはもちろんおすすめの場所です。
ベストシーズンにぜひ足を運んでみてくださいね。