広島県安芸郡にある熊野町は全国有数の筆の産地です。その歴史は180年を有し伝統工芸品である「熊野筆」は全国生産の80%を占めています。
「筆の里工房」はそんな熊野町の筆の文化を広く紹介する筆の博物館です。
広島に住んでいながら、なかなか縁のなかった「筆の里工房」広島市内から40~50分程度で到着。
近代的で立派な建物が目を引きます。
主な展示室は入り口から階段を下りたフロアにあります。
これは館内でも最も目を引く長さ3.7メートル重さ400キロもある巨大な筆です。
筆の毛には200頭分もの馬の毛が使われているのだそうです。
館内を見てると筆ってこんなにいろいろな種類があるんだなと改めて気づかされます。
これの展示は「工芸筆」です、熊野筆自体が伝統工芸品と言われますが、この筆があってたくさんの素敵な工芸品が生み出されているんですね。
これは画筆、作品や画材の種類によって筆も使い分けられます。
こちらは化粧筆、最近は贈り物としても化粧筆は人気ですね。
絵手紙の道具と色鮮やかな顔彩
ネイルアートの道具やトールペインティングの道具なんてのもありました。
これは「演劇16面化粧」というもの。演劇では、喜怒哀楽や年齢を化粧を用いてリアルに演じるのだそうです。
最後にミュージアムショップに訪れました。
主力商品はやっぱり熊野筆!今まで見たこともないような無数の筆が展示販売されていました。
筆の里工房では定期的に企画展示も行われており、実は今回訪れたのも、企画展目当てでした。
企画展は以前は堅めの内容が多かったようですが、最近は例えば絵本作家の原画展など、気軽に楽しめる内容も増えてきているようです。
公式ホームページでは随時企画展の情報が更新されていると思いますので、興味のある方はぜひご覧になってくださいね。