日本最大級のカルスト台地-秋吉台-
秋吉台は、山口県美祢市秋芳町にある日本最大のカルスト台地です。
もともと、この辺りの地質は、3億年以上前、海中のサンゴ礁で成り立った石灰岩の層が地殻変動で隆起してできたもので、地表にはたくさんの石灰岩を見ることができます。
そして、好条件が重なり、石灰岩が溶け出すことにより、カルスト地形を形成しました。
カルスト地形とは、地面に露出した石灰岩が二酸化炭素を含んだ雨水が溶かし、様々な地形をつくったものをいい、カルスト台地の地表には、とがった石の柱やドリーネというすり鉢状のくぼ地がみられ、地下には鍾乳洞が発達します。
この秋吉台の地下100mにも、絶対に外せない観光地「秋芳洞」が広がっているのです。
カルスト地形によってできた広大な台地は、なんと南北に4.5㎞、東西に3㎞もあり、最大で240mの起伏にとんだ地形となっています。
ドライブにも最適なコース-秋吉台カルストロード-
どこまでも続くような草原を風と共に走り抜けるような、そんな爽快なドライブが楽しめるのも秋吉台の魅力の一つです。
特に「秋吉台カルストロード」は、途中にもいくつか立ち寄りたいスポットがありますので、秋芳洞の見学の後には、ぜひ車を走らせてみてください。
秋吉台の見どころポイント
今回は、カルストロードを北側から南下するルートでいくつかのポイントをめぐりたいと思います。地図上の青いラインがカルストロードです。
帰り水
まず一つ目のポイントです。この辺の地形はとても起伏があり、深く浸食された谷になっています。この地形をウバーレと呼びます。
この辺りは「帰り水」というなんだか意味ありげなネーミングで紹介されているのですが・・
実は、この谷の一番底からは地下から湧き水が出ており、いったん地上に出たのち、やがて地中に吸い込まれ再び地下へと戻っているのです。
これが帰り水と呼ばれる理由です。
長者ヶ森
次に、カルストロードのちょうど中間地点に、突然と緑に覆われた森が見えてきます。草原ばかりの秋吉台では、遠くからでもよく目立つのですが、秋吉台のなかでも唯一ココだけが森におおわれています。
長者ヶ森は、昔壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落ち武者がここに館を構えたと伝えれています。
中に入るとうっそうと生い茂る木々で覆われていて、ちょっぴり神秘的な感じも漂っています。
秋吉台カルスト展望台
秋吉台で一番大きな展望台です、展望台からの眺めは秋吉台カルスト台地を一望できます。
この辺りは地表にむき出しになっている石灰岩がとても多く、秋吉台ならではの景色が楽しめます。
記念撮影やフォトジェニックな写真を撮るならココがおススメです。
展望台のそばには、Karstar(カルスター)という観光案内所があって、秋吉台を眺めながらくつろげるスペースがもうけられています。
また、台観望というショップもあり、軽食などがいただけます。
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この近くには秋芳洞とをつなぐ「エレベーター」が設置されており、地上と地下とを行き来できるようになっています。
エレベータを利用すれば、カルストロードに回る時間がない場合でも秋吉台を眺めることができますね。
秋吉台科学博物館
秋吉台科学博物館は、カルスト地形をはじめ、秋芳洞、秋吉台についての成り立ち、当地より産出した化石や動植物、石器や土器について展示された博物館です。
秋吉台の他にも見どころはたくさん
秋吉台のみどころをざっとご紹介してきましたが、このエリアの観光といえば、まず秋芳洞は外せませんね。
近くにもいろいろな見どころがあるのですが、時間があれば、こんなところもおススメです。
山口県は、雄大な自然に囲まれて紹介したいところはたくさんあるのですが、全国的にも有名なのがこの秋芳洞・秋吉台です。ぜひ山口県の観光を楽しんでくださいね!