由志園は、島根県の東部中海に浮かぶ「大根島」という小さな島にある日本庭園です。大根島では、牡丹の栽培や高麗人参が特産で、由志園はそれらの特産品の魅力を紹介する中心的な観光施設です。
回遊式の日本庭園には牡丹をはじめ、四季折々の花や木々が美しく、またしっかり管理が行き届いており、たいへん見ごたえがあります。特に素晴らしかったのは、庭園内の「牡丹の館」で、気温管理などが難しく開花の調整が難しい牡丹の花を通年楽しむことができます。
庭園の敷地は4万㎡とかなり広大、真ん中に広がる池を中心とする回遊式庭園です。ゆっくりと見て回ってもそれなりの時間を要するので、しっかりと滞在時間を確保したいところ。
庭園を進んでいくと、季節の花や、見事な情景が広がっていきます。
牡丹の最盛期はゴールデンウィークの頃ですが「牡丹の館」という空調の利いた屋内では、満開の牡丹を楽しむことができました。(写真は2013年の様子)
訪れた時は盛夏でしたが、エアコンにより室内はかなり涼しいと感じられる気温。牡丹にとっては、季節外れで、屋内という環境ではありますが、鉢植えでなく、自然そのままに咲いている牡丹は一見の価値があります。
日本庭園といえど、さながら自然そのままの雰囲気の漂う見事な「奥出雲の渓谷」を模した源流の滝など、変化に富んだ情景が楽しめます。さらに、高麗人参を紹介する「雲州人参ミュージアム」「平成の人参方長屋門」の他、レストランや売店も併設されています。松江市近辺の観光の際にはぜひ立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね。