広島市郷土資料館は、地元の特産品や産業、また生活に使われていた実際の道具などの展示をはじめ、広島の歴史・民俗・文化に関する事柄をテーマとした資料館です。資料館の建物自体がすごく重厚な雰囲気なのですが、それもそのはず、建立は1911年(明治44年)の建築で、かつては、牛肉の缶詰を製造する工場だったとのことです。そんな建物の資料館で昔のモノ・できごとに触れる、貴重な体験のできる資料館です。
資料館は、大きな道路沿いでなく、多少入り組んだ場所に立地しているのですが、重厚なレンガ造りの建物がとても目立つので、近づくとすぐにわかります。
受付から入ったところには、広島の地形図があり、かつての特産品がどのあたりで作られていたのかを知ることができます。どんなものがあったかというと「カキやノリの養殖」「和傘づくり」「下駄作り」「山まゆ織り」などなど。
広島と言ったら「カキ」か「もみじまんじゅう」だなんて思っていたら、昔は結構たくさんの特産品があったのかと少々意外でした。
常設展にはそれらの特産品の生産に使われていた道具などがきれいに保存、展示されています。
体験ルームでは、実際の道具を動かしたりすることができます。右下の写真は「石臼」(いしうす)です。棒を両手で持って体重をかけるようにしないと回りません。結構な重さでした。
また、定期的に参加型の催し物なども開かれており、資料館のホームページや広島市の広報紙などにもイベントのお知らせが掲載されています。
建物の裏側は、広場になっており、そこから「宇品西公園」に隣接しています。宇品といえば、街中ではありますが、広々とした建物のせいか、すごく落ちついいた雰囲気で、静かに感じられる場所です。